「水曜どうでしょう」ディレクター・藤村忠寿さんが 腹を割って語る!

「水曜どうでしょう」ディレクター・藤村忠寿さんが 腹を割って語る!

伝説的ローカル番組「水曜どうでしょう」のチーフディレクター・藤村忠寿さん。プライベートでは3人の子育てを終えた父親でもあります。2023年10月のトークショーでは、子育て、仕事、情報との付き合い方について、自身の経験談を交え本音で語りました。働く親の悩みに寄り添う藤村流のアドバイスをコンパクトにまとめてお届けします。聞き手は、父親向けライフシフト情報誌「FQ JAPAN」の林憂平編集長です。 

情報が幅広く脚色がない 新聞って「ちょうどいい」

番組の企画を練るには、情報収集が大切ですよね。 日頃、どのように情報を得ていますか?

 俺の情報源は、ほぼ新聞。毎朝1時間くらいかけて読んでる。新聞は、スポーツから政治まで満遍なく情報を扱っている。自分がこれまで興味がなかった情報もあるけど、そういう記事にも触れていると自然と見聞も広がっていくよね。幅広い情報をこんなにもフラットな視点で扱っているメディアは新聞しかないんじゃないかな。
 
 そもそも今は情報が多すぎる。しかも、インターネットやSNSには、偏った情報が多い。情報というより押しつけ型の意見だな。情報は本来、視野を広げてクリエイティブに物事を考える助けになるもの。“こうすべき”と、受け手の思考をガチガチに縛りつけるようなネットの情報に触れているだけだと、視野が狭まってしまうと思う。そう考えると、新聞は今の時代だからこそ価値のあるメディアだと思う。

家庭で新聞を どのように活用していますか?

 今は子どもは独立して家にいないけど、俺と妻の会話の内容は、ほとんど新聞に載っていたトピックがほとんど。「北海道で雪虫がたくさん出ているらしいね」とか、そういう感じで会話が始まることが多いね。世の中の出来事をフラットに載せてるし、新聞に載っている情報量くらいが俺にとってはちょうどいい。ほとんど新聞の情報にしか触れていないけど、俺の生活は楽しいよ。

子どもの質問に答える時の アドバイスがあれば 教えてください。

 子どもに聞かれたことをネットで検索して、そのまんま子どもに教える親もいるみたいだね。後ろめたさを感じるのも当たり前だよ。だって、おかしいでしょ。子どもに質問されたら、まずは「自分で調べなさい!」と子どもに言うのが、親の仕事。子どもが聞くようなことに答えられない親も、どうなのかと思うけど。

 それはさておき、自分が知らないことを聞かれたら、とりあえず自分で調べて理解した上で、自分の言葉で伝えたらいんじゃない。「自分の知識」として。親も、自分で調べて理解することで成長できるし、自分の言葉で子どもに伝えられれば、後ろめたさも感じないと思うよ。

情報は本来、視野を広げて 思考の広がりを助けるもの

CHECK! 藤村さんによると、新聞を読むことで視野が広がり、より柔軟に物事を考えられるようになりそうです。 

藤村 忠寿(ふじむら ただひさ)さん

1965年愛知県生まれ。北海道テレビ放送株式会社コンテンツビジネス局クリエイティブフェロー。「水曜どうでしょう」チーフディレクター。番組の中で繰り広げられる俳優・大泉洋さんとの掛け合いは、数々の名シーンを生み出し、ファンからも「藤やん」の愛称で親しまれている。同番組ディレクターの嬉野雅道さんとの共著「仕事論」(総合法令出版/朝日文庫)、「週休3日宣言」(烽火書房)など働き方にまつわる書籍を多数執筆。現在、朝日新聞北海道版でコラム「笑ってる場合かヒゲ」を連載中。

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